お嬢さんをください(親に誠意が伝わる大事なマナー)

彼女の両親へ結婚の許しをもらうために、『お嬢さんを僕に下さい』と頭を下げるイメージがなんとなくありますが(ドラマの見すぎ?笑) 旦那君曰く、『モノじゃないんだから・・・』と、あまりこのセリフに誠意を感じないとのことでした。確かに。。

女側のあたくしからすると別になんとも思わないのですが、実際に自分の娘をモノ扱いされるのに何か引っかかる親の気持ちもわからないではないかも。

話がとびとびになりそうなので、順序よくお話しますね。

前回でもお話したように、前日からホーム入りしていたあたくしは、母と一緒にお迎えの準備をしておりました。父は書斎。母は楽しんでいる様子ですが、父はあまり部屋から出てこず、こちらにも緊張が伝わってきておりました。

約束の時間はお昼の2時前後ほど。よっぽど親しい間柄とはいえ、このような大事なシーンでは『基本的には食事時間を避ける』というのは訪問のマナーと考えます。お食事をご馳走になるという前提で訪問するのは非常識だということですね。。(ただ、実家の休日の食事形式は遅い朝ごはんの為、昼食はだいたい取らないことが多い為、2時でもおなかは空いています)

旦那君の家からあたくしの実家までは車で飛ばしておよそ1時間半位の距離になるのですが、お約束の30分以上前にはすでに最寄のコンビニへ到着しており、気合の一服を済ませていたようです。

旦那君が家へ到着すると、玄関先であたくしがお出迎え。ピンポンを押さずに一緒に玄関へ入ってきて「きたよー」とあたくしが大声で家族を呼びました。母がいそいそ玄関へ現れ「いらっしゃーい、どうぞどうぞ♪」と和やかな雰囲気。遅れて父が書斎から出てきて「よく来たね」と笑顔で迎えてくれました。

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余談ですが、両親と旦那君が実際に顔を合わせるのは4.5回目位になるのですが、本日始めてのフォーマルウェアで登場した旦那君を見て、両親は面食らっていたようです。この日の為にブラックスーツを装着し、ピカピカの靴を履き、髭を剃り、髪を切ってどこからどうみても「結婚させてください」モードw まぁそのつもりで来てることは十分承知の上でしょうが。

「失礼します」と、靴をそろえて迎えられたリビングでまず一礼し挨拶。袋から手土産を出しどうぞ、皆様で召し上がってくださいと。(この際『つまらないものですが』『お口に合えばよいのですが』等の言葉はタブーです。大事な挨拶の場でつまらないものは不要なので)

ちなみに、このときに用意したものは、旦那君と悩みに悩んだ末に選んだとらやの羊羹だったのですが、本来の意味からすると、包丁で切るお菓子類はあまり適していないということです。「切る」は縁が切れるに繋がり、嫌がる人も稀にいるとのこと(後から知った) でも、大好物な両親はとても喜んでいた様子でした。

ここで旦那君が父から「まぁ座りなさいよ」と言われる前に「今日伺いましたのは・・・」と本題。もちろんあたくしも彼の隣です。色んなところで話を聞くのは一度座ってお話を始めると、なかなか本題に話を切り出すきっかけがつかめなくなるということ。

結局は両親から話を突っつかれてのタイミングで話すことになってしまった、煮えきれない彼女がきっかけを作ったなどのある種失敗談は多々聞きます。旦那君としてもそれだけは絶対に避けたかったとのことで、一番初めに話すというプランは立てていたようでした。(先に聞いてました)

あたくしの父はとにかく話好きで、どんどん自分のペースに引き込もうとするのでこれは本当に良い考えだったと思います。
最終的には「●●さん(←あたくしのこと)と結婚させてください」と両親の前で二人でぺこっと頭を下げました。両親もしっかり話を聞いてくれた様子でした。

手も足も声もブルブル震えてすごい緊張が伝わったけど、かっこよかったなぁ。なんだかとっても感動してしまったよ。空気を読めない母は後から超笑ってましたが。

一つ注意するのは挨拶中での相手の呼び方。彼女のことをニックネームで呼んだり、彼女の両親をお父さんお母さんと呼ぶのは、正式にはまだ他人なので戸惑ってしまう親は多いはずです。「○○さんのお父様」「○○さんのお母様」と呼んだ方が無難。親の方から「堅苦しくしないでいいよ」などと言ってもらえるのを待ち、彼女のことも「○○さん」と呼べば気分を害されることも無いと思われます。

この後も、長い父の話や、母の失敗談(旦那君が嫌いな食べ物をお茶受けに選んだ)など色々ありましたが、一緒に夕食を食べるということになり、その後お開きとなりました。

夕食を一緒に食べるというスタンスは正解ではないのですが、両親からの申し出は断っては失礼に当たります。ペロッとおいしくいただきました。車で来ていた為お酒を薦められなかったのは本当に残念そうでしたが。

はじめで両親に彼を紹介して6ヶ月。長い道のりでしたが、なんとかここまでこれました。いよいよ結婚準備の為に本格的に始動です!!

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