ウエディングケーキは節約していいのか(生ケーキかイミテーションか)
前回(ウエディングケーキの由来(幸せのおすそ分け))の続きです。
簡単に言えば、ウエディングケーキの起源を辿ると、招待客はもちろん、自分達をお祝いしてくれた方たちへの「幸せのおすそ分け」であったということでした。
ホテルや大きな結婚式場などで使われるイミテーションケーキというのはいつから存在するものなんでしょうね。
いわゆるバブルと呼ばれた「ハデ婚」が流行していた時は、イミテーションかどうかはともかく、とにかくウエディングケーキというのはできるだけ大きく、高く積まれているものという印象がありました。
確かに広い会場での高く大きなケーキというのは、それだけで会場装飾の一つとなり、ケーキ入刀のシーンなども迫力があり、圧倒されるものがあります。写真栄えもするしね。
でも、正直に言うと招待客として初めて友人の結婚式で背の高いイミテーションケーキを間近で見て、「こりゃないだろ~」と一瞬馬鹿にしてしまったことを覚えています。
さっきのケーキ入刀のシーンではあんなにも感動的で写真を撮りまくってたのに、新郎新婦と一緒に写真を撮ろうと高砂での順番待ちをしていた際、発泡スチロールでできた嘘ケーキ(しかも若干薄汚れているし)にあまりの衝撃を受けたんですもの!
客の見えない所に、入刀用の穴ぽこがあいてたりして(確か、入刀する部分だけクリームが塗りたくってありました)、思わず笑っちゃいましたよ。
騙された!ってわけじゃないけど、「これが夫婦のはじめての共同作業か?」みたいな。
招待客であった自分が、そんな気持ちになってしまったからですね・・・その時は自分の結婚も決まっていた時期でもあって「やっぱり自分達のウエディングケーキは生ケーキがいいな」と思った瞬間でもありました。
でもね、実際、結婚式を終えた現在のあたくしの心境としては、ちょっと考え方が違ってきてるんですよね・・・
結論から言えば、もし、本当にウエディングケーキまでも節約したいと考えている方はこちらの「イミテーションケーキ」を使用するのもアリなんじゃないかな、と思えるようになったんですよね。
まずは価格の違いだけ言いますと、こういったイミテーションケーキのレンタル料はおよそ1万~1.5万位であるのに対して、生ケーキの場合は招待客の人数により価格が違ってきます。(小さすぎて配り損なうとマズイですので)
招待客人数×800円~といったところが妥当でしょうか。例えば100人招待した場合のケーキ代は少なく見積もっても8万円。おそらくデコレーションやケーキの周りの装飾関係を加算すればもっとするでしょう。
生ケーキを用意することが、自分達(新郎新婦)にとって本当に利益になるものなのか?これほどまでの資金を投入しても?という事を考えます。
自分が招待客であれば、ケーキが生ケーキであることをそんなにも期待するかな~?と思うんですよ。生ケーキでも、イミテーションでも、ケーキ入刀の感動的なシーンというのは本物なのですから。そのシーンを目に焼き付けられたらそれで充分二人の幸せは伝わるんですよ。
つまり招待客から見るとケーキそのものが「本物」か「嘘」かは、それほど問題では無いように思うんです。
じゃあ実際に招待客に配られる生ケーキはどんなもんかと見てみると、大抵が拳大程度かやや小さめの大きさで、ほとんどスポンジとクリームと少しのフルーツがあしらわれているのみ。
そうでなくても料理のコースには食後のデザートが含まれていますので、わざわざケーキカットをしたケーキを振舞う必要があるのか?というのも気になるところではあります。
若者や小さなお子さんならまだ喜んで食べるでしょうが、年配の方も小さなケーキが追加されていることに対して同じぐらい喜んでもらえるか?といえばそういうわけでもないですよね。少なくともあたくしの場合は、よっぽど同じ金額で食後のフルーツを豪勢にしてくれたほうが嬉しかったりしますし。
上記の友人は、イミテーションケーキを使用した代わりかどうかはわかりませんが、料理のコースはかなりランクアップさせており、すごく豪勢な食事でした。今思えば、招待客に喜んでもらいたいという彼女なりの心遣いだったのかもしれません。
イミテーションケーキの場合、当然ケーキ本来の目的である「幸せのおすそ分け」はできないにせよ、現実的にどっちの方が招待客は喜んでもらえるのか?ということを冷静に考えた結果なんでしょう。あの時一瞬でも馬鹿にしてしまった自分を恥ずかしく思います。
その友人は2次会の会場で、特注した美味しそうな生ケーキを用意しており、そこでファーストバイトを行っていました。なるほど、この手もあったか、という感じです。普通に洋菓子店にお願いしたケーキだったら当然8万円もかかりませんもんね。
しかも披露宴では行えなかったケーキサーブやファーストバイトなどの写真もばっちり残せますし、周りは気の知れた友人ばかりなので和やかな会になるしね。
後は、ケーキ本体以外で意外とお金がかかるのがケーキ装花といって、ケーキの周りに飾られる装飾花のことです。
もしもイミテーションケーキを使用するのであれば、こちらは必要なのかもと思います。
イミテーションケーキは白一色の場合が多いので、せっかく大きな高さのあるものを用意したとしても、綺麗に見えなければ意味ないですもんね。写真撮影などの時もこちらの装花はばっちり映りますし、何よりイミテーションケーキというのは「会場装飾」の一つであり、生ケーキのように披露宴途中で消えてしまうものではないので。
生ケーキの場合はデコレーションによってはケーキ自体の色使いが鮮やかであれば特に必要ないのかもしれません。実際あたくしは使用しませんでしたが、これを書くまでケーキに花を飾ったかなんて覚えてないほど印象がありません。そして途中で会場から消えてなくなりますので。
こちらの装花代だけでおよそ1万位かかりますので、無くても良いかもしれませんね。
それから、「入刀ナイフ装花」というものもあります。早い話がナイフの手元に飾られる花の事です。
これもね・・・あたくし的には必要無いと思います。ナイフを使うのなんて本当に一瞬だし、なんならリボンなんかに変えてもらえるだけで全然代用できます。これだけで3000円かかるっていうんだから驚きですよね。
正直、そこまで手元なんて傍目から見えないし、実際にナイフの手元が花かリボンかなんて後になったらどうせ覚えてないんです。きっと!
勝手なことを言いましたが、ほんとうにこの投資が招待客の為になるのか?という客観的な視点を持ち続ける事は大事なことだと思います。同じお金を掛けるのであれば、確実に喜んでもらえる所に掛けた方が結果的に自分達にとっても何倍も得になりますしね。
えっと、次はウエディングケーキを代用するものについて書きたいと思います。
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