すすむ晩婚化(結婚適齢期の話)

Zeynep'in Düğünden...

例えば学生時代はある程度の年齢になったら入学したり、卒業したり・・・50代だとある程度自分の仕事というものが身についていたり、60代近くになったら定年を考えたりと、年代に応じた生活状況というのがあります。・・・まぁこのご時世ですから、決してその生活自体が安定しているとは一様に言いがたいのですが。。

その中でも、あたくしの周りにいる世代。いわゆるアラサーというやつですね。ある程度仕事も軌道に乗ってきた人もいれば、体力もあるし思いきって別な事をやってみようと転職を考えたり、家庭を持ったりと、一般的に生活が変化しやすい時期といいますか、この世代の生活状況を一括りにするのはなかなか難しかったりします。アラサーというのは非常に個別性がある時期、とも言える気がする、と個人的には思ってしまいます。

スポンサードリンク

結婚適齢期(けっこんてきれいき)とは、男女が結婚するのに適切とされる年齢範囲のことを言います。

ウィキペディアでは、日本の結婚適齢期人口の算出においては、男女とも20歳~34歳の年齢を用いる、とのことでした。

女性にとっては「妊娠・出産」という生命に関わる大仕事が待ち受けているだけに、なるべく若い時期で妊娠・出産することを意識し、個体差もありますが何となく、大まかな結婚適齢が存在するように感じます。・・・ただ、結婚適齢期は文化や社会、またその時代によって全く異なっていると言えます。お気づきの通り、前近代と現代では現代のほうが大きく晩婚化していると言えるでしょう。

・・・どうして晩婚化が進んでいるのでしょうね。女性なんかは早いうちに結婚し、子供を産んだ方が身体の負担やリスクは小さくなることは目に見えているのに。

明治初期なんかだと、25歳を過ぎても夫がいない女子は「いきおくれ」と言われていました。昔、15歳を過ぎた男性は「元服」を迎えたといい、社会的に成人だと見なされていた事でもわかるように、現代よりも社会に露出する時期がうんと早かったから、とも言えると思います。そして昔の人は今と比べるとうんと短命だったから、というのも理由になるのかもしれません。(・・・るろうに剣心を読みながら感じました)

今や20歳で大人に見なされる成人式というのも名ばかりであり、男女共に学生を卒業し、中身はともかく形だけでも「自立」できた、というのは大学卒業後、という人が増えています。どんなに早くても22.23歳辺りから、ということになりますね。まして行動力ある若者は何にでも挑戦し、夢を追いかけ、自分がやりたいことに夢中になる事で精一杯。新人社会人は当然ですが収入も少なく、安定を求めるのはまだまだ先の話になります。・・・結果的に「結婚」という名の安定を求めるのは後回しになってしまうんでしょう。

ようやく現実的に自分の老後や未来を考えるようになった「アラサー世代」で、結婚が視野に入ってくる、ということなのかもしれません。現時代では「アラサー」が結婚適齢期だと言えるんでしょうか。。
近い未来、どんどん晩婚化が進み、もっともっと遅い年代が「結婚適齢期」と言われる時代が来るのかもしれません。

・・・でもね、これって結構やばくないですか?

人生50年と言われていた昔と比べると医療技術は進み、今や日本は長寿大国と崇められています(最近のニュースを見てると本当かどうか怪しいのですが)。それもあり母子共に生命の危険を伴う「出産」でさえ、40代50代でも比較的安全に行われていると聞きます。・・・でも、当然ながら若者に比べると出産リスクは高く、例えばですが未熟児や先天的傷害を持つ子が産まれる可能性も高くなります。なるべくならば体力も精力もある若い世代・・・人間の命は限りがありますから、その本来あるべき時期での出産を迎えたいものです。。

少子化なんかはその走りですよね。晩婚化が進むと共に子供を産む女性が少なくなっているということでしょう。しかもその傾向は年々大きくなっていると言えます。これは重大な社会問題だと言えます。未来ある若者が減っていくというわけですから。

やはりこういった背景には現代社会の不安定さ、不況の世の中がそういう流れを作っているんだと言えるでしょう。

男性のマリッジブルーとは(自由の制限、経済面での不安)でも少し書きましたが、経済的不安が未来の可能性を抑制している、といった現状が少なくとも今の時代にあるように思えるのです。高学歴でも就職先が無い、長いこと働いていた職場にリストラされた、いつまでたっても両親の元を離れられない・・笑えないほど人ごとではない時代。本当なら結婚して家庭を持ちたいところだけれど、自分に養っていく力量はあるのか、自分一人ならまだしも、保証無き未来へ飛び込むのに奥さん子供を巻き添えにできるのか・・・・とにかく「安心」して夢や希望を追いかけることができないのです。。

女性の社会進出に関しても同じ事が言えます。仕事したい!社会に出たい!というアクティブな女性は最近特に多いように見受けられますが、実際は「本当は家庭に入りたいけど、生活の為に仕方なく自分も稼がなければならない」という、家庭に入る事を後回しにしたり、兼業主婦を余儀なくされている人も実は多いような気がするんですよね。本当は子供の成長をずっと近くで見守りたいのに仕事をしなきゃならないから保育園へ預けなければならない。。子供がほしいのに仕事を休めず、余裕が無い・・・そういった悲しい現実が女性の社会進出の裏に潜んでおり、結果的に晩婚化、少子化と言われる時代になっているのでしょう。

もう一つ言えば、教育にお金がかかりすぎるのです。以前と比べると、出産費用や検診費用を公費で負担してくださったりと「出産」に関する国からの助成が手厚くなり、日本は子供を産みやすい環境になってきているということを感じます。・・・しかし問題は、その後の生活、教育に関する費用です。ましてこの不安定な世の中をなるだけ有利に渡ってもらいたいという親心から、学校以外に学習塾に通わせたり、趣味やスポーツ、習い事など必要以上にせっせと投資し、今や生活環境にもよりますが子供1人を成人させるのに必要なお金は2000万~3000万が必要だと言われています。

・・・正直考えますよね?そんな状態だったら、もう少しがんばってお金を稼いで、社会的に認められるようになってから子供を・・・って思っちゃうのが普通だと思うんですよ。。

本日、民主党代表選が行われ、また一つ時代が変わる時を迎えています。

あたくしはただの主婦なので、ワイドショーやネットでのニュースを見ながらぼんやりと考え、願うだけなのですが、個人的にはもっともっと子供の教育に関してお金がかからない時代になればいいなぁと思います。教育にお金がかかる!というレッテルがあるが故に安心して子作りができない夫婦も多いと思うし。。

本来なら「子育て」って仕事や生活の原動力になるもんだと思うんですよ。「子供がいるからがんばって仕事しなきゃ!」みたいな。うちの旦那君を見ててもそう思えるんです。子供がいるからがんばれる、みたいな。。 ・・・それを、子供が家計を圧迫しているとか、経済的負担が多くて重荷だとか・・・そんな風にしか思えなくなっているって、なんだか悲しいですよね?

どちらが選ばれるかは今はまだわかりませんが、「結婚する」とか「子供を作る」ということに躊躇しなくていいような安心できる世の中になればいいなぁ。。 主婦のぼやきでした。。

スポンサードリンク

関連記事

コメントを投稿

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">