価格を抑える装花の選び方(会場装花を節約したい③)

Felíz Día de las Madres - Happy Mother's Day

またも、前回(会場装花を節約したい②)の続きから書かせていただきますので、どうぞ初見の方はできれば前回の記事からお見通しをお願いします。

前回は、会場装飾のクオリティを下げない方法で、それにかかる費用を効率よく抑えるにてっとり早い手段についての説明をしました。しかし、現実的には会場側の都合でといいますか、マージン的な意味合いも含め、残念ながらその式場さんの提携外業者さんの受け入れに寛容でないところの方が多いです。

それでも会場の全体的な雰囲気を損なわない為に多大な資金を投入し、会場装飾を施さざるをえないパターンが一般的になってしまいます。

なので、今日は提携業者さん、提携外業者さん関係なく、なるべく会場装花関係のクオリティを下げずにかかる費用だけを下げる為のポイントを書いていくことにします。あくまで注目すべき点は節約していると招待客に悟られないということです。

とその前によいお花屋さんの条件についてお話します。大抵の式場では、もしもバンケットルームの装飾が既存のものでなければ、新郎新婦の要望に合わせた雰囲気や花材をコーディネートする為に、専門業者さんとの打ち合わせが行われます。時期的に言えば挙式の1ヶ月ほど前、遅くとも2週間前までには行われることだと思います。

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この際、基本的にどういう話し合いになるかという内容については、まず「式場全体をどのような雰囲気にしたいか」ということを聞かれます。その後に具体的な「使いたい・好きな花(具体的に花の名前があれば伝える)」や、ボリューム感・つまり見せ方や、どういった生け方(花瓶のチョイスや周りの装飾について)などを相談します。そして最後に、どこに飾るか、つまりどの程度の量が必要か、など具体的に決めて見積りを出す、という寸法になります。

よいお花屋さんとは、新郎新婦の立場で一緒に考えてくれて、意見をきちんと聞いてくれる所です。お花について素人である客側は、例えば具体的に「この花はここに、こういうコーディネートで」とかの具体的な説明ってできないですよね?

せいぜい使いたいお花やイメージの色見と雰囲気を漠然と伝える程度だと思うんですよ。そのつたない空想話をプロの目で分析してくださり、イメージを具体的に提供してくださる所が良いお花屋さんだと言えます。

それなのに、資料写真をみせて、「はい、これですね。わかりました。」で終わってしまう花屋さんってあまり信用できないと思いません?実際に不信に感じたらなるべく早めにブライダルプランナーさんに相談してみてください。

例えばウェディングブーケ1つをとっても、花嫁さんの着るウエディングドレスや体型、会場の大きさ雰囲気により、一番良い形、大きさなども変わってきます。また雑誌などの写真は撮影用に光を強くあてているので、実際のお花の色味より明るく写っていることがよくありますので、お願いしていたイメージと現物が違った!という場合も少なくありません。

色味なども「こんな色味でよいですか?」とちゃんと確認してくれるお花屋さんだと安心です。

下見でいろんなお店を何件も回ると、どこが良いのか、どこに注目するべきかわからなくなってきて麻痺っちゃうこともありますよね。プランナーさんやドレス選びの件でも同様にお話したように、結局のところお花屋さんの担当者との相性が一番大切な気がします。

もし、最悪選択に迷ってしまったら「この人なら安心してまかせられそうだわ」と思ったらところにお願いするのが一番なんだと思います。

その点を踏まえた上で、「経費を抑える会場装花のコツ」を提示していきます。

式場の雰囲気を最大限に活かすコーディネートを

例えば、式場によっては、もう既に会場の雰囲気が完成されている所もあります。例えば、テーマパーク系や美術品や調度品などが置かれた邸宅系、しっとりとしたお座敷、レストランなど。

ポイントは「結婚式会場以外でも使用されている場所」については、すでに既存している装飾やら出来上がりの雰囲気やらがある所が多いです。

そういう場所ははじめからある程度の装飾が施されている為、それを活かさない手はありません。そんなにお花を飾らなくてもとりあえず、豪華に見えてしまうのが強みとなり、逆に変な装飾を施すことによりもともとの雰囲気を壊してしまう恐れもあります。

逆に言えば、「結婚式場」やら「ホテル」やらというのは、基本、後付される装花により会場の雰囲気を作っていく場所になりますので、どうしても豪華な装飾を施さなければ貧相に見えてしまう事が多く、必然的に費用がかかりやすくなります。そういった視点で会場選びをするのも、一つの手段になりますので、どうか参考になさってください。

なるべく安い花、なるべく迫力のある花を使う

基本的に装花の価格は花材の費用に影響されます。ガーベラやデンファレなどは単価が安くて数を増やせます。カサブランカは花も大きく1本に3~4輪ついていてボリュームを出せます。

よく聞く失敗談なのですが、あまりにも「安い花」にこだわりすぎて、「価格のみ」設定し、あとはお花屋さんにお任せするという方法を取ったことにより、結婚式当日出来上がった装花を見てみると全くイメージとかけ離れていて貧相になってしまった、という事がしばしばあります。明らかに「節約してる」ということがゲストにバレバレになってしまうと元も子もありません。

そういった事態を避ける為には、ある程度「使いたいお花とその本数」を指定しておく必要があるでしょう。

あたくしのおすすめはある程度高価で大きめで迫力のあるお花を数本指定し、残りはそのメインのお花を引き立てるような装花にしてもらう方法です。ダリアとか、カサブランカとか、バラとかが少し入るだけでも全体的な雰囲気は違ってきますからね。

わざわざ本数を指定するのは、1本単価が高い花材を使いすぎない為です。そうでなくても、ブライダル専用のお花業者さんは必ず、その日式場の装飾として使うお花の必要以上の量のお花を仕入れるのが普通です。仕入れた全てのお花が傷もつかず綺麗に開いているなら問題ないのですが、お花は生き物ですので、実際は同じ花なら10本中6本程度しか使えない、というケースがほとんど。

よって、必要以上のお花をわざわざ仕入れ、良い花だけを選んでアレンジをするというわけです。実際使用できるかどうかはともかくとして、沢山仕入れればその分の単価は当然高くなりますよね。

まぁこのあたりもブライダル専用お花屋さんが、なぜか街のお花屋さんよりも数倍高額になる、という理由の一つではあるのですが。

コストを抑えつつも高価なお花を引き立つようアレンジを心がけ、なおかつボリュームはなるべく出すという、質と量と価格をうまく調整していきましょう。

季節の花を使う・花以外でボリュームを出す

花材は同じものでも季節によって値段が変わります。結婚式を挙げる季節に合った花材で装花をアレンジすればある程度安く済みます。例えば通年手に入るバラでも種類によって、春(5~6月)に咲くものと秋(9~11月)に咲くものがあり、シーズンものは比較的安く仕入れることができます。

また、葉ものをたくさん入れてボリュームを出すという方法もあります。花だけよりも安く装花できますし、例えばですが最近流行りのフルーツや木の実などを混ぜてもオリジナリティが出ますし鮮やかになります。

生花だけにこだわらず、装飾部分の装花を造花するという手もあります。例えばウエルカムボード用の装花や、キャンドルサービスやウエディングケーキ装花など、参列者のテーブル周りでないものは造花でも構わないと思います。

またフラワーガールがバージンロードにまく花や、フラワーシャワーなどはおそらく生花よりも造花のほうがいいような気がします。生花だと踏みつけた際にバージンロードやウエディングドレスを汚してしまう恐れがあるし、踏みつけられた生花の花びらというのは正直汚いです。

ただ、最低限の押さえどころとして、一番妥協してはいけないと思うのは「ゲストテーブルの卓上装花」だと思います。

結婚式が始まる前の最初の印象に影響を与えるのが、一番近くにあるゲスト装花になりますので、その部分をあまりにもケチると「節約している」ということがバレバレになってしまい、ちょっと恥ずかしいです。

その次の位置づけになるのはメインテーブルの装花かな。その他の箇所は、そこまで気合入れてもあまり印象には残らないので、ある程度手を抜いてシンプルでも構わないような気がします。

この話。もう少し続きまーす。

会場装花を節約したい④

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