結婚式の前撮りは行うべきか(結婚写真の前撮りプランとは)
結婚準備語録・・・結婚写真のプランの中に前撮りという言葉があります。
前撮りというのは、結婚式前に記念写真・スナップ写真を撮影することを言います。
前撮りは時期的に挙式1ヶ月前位に行う人が多いようです。しかし、ロケーションフォト(スタジオ外、野外での撮影のことです)を予定されている方にとっては、季節の花・海・紅葉・雪など、その季節でしか撮影できない風景を一緒に残したいという希望もあり、その時期を狙って撮影をしているカップルもいます。
スタジオ写真以外では、実際に挙式を上げる結婚式場やチャペル・神社、海やら山やら公園やらの自然と共に撮影する事が多いです。写真屋さんのプランでそれぞれ料金設定が違ったりします。どちらにしても撮影は意外と時間がかかり1日がかりです。
実際、前撮りをするべきかどうか、悩まれる人は多いと思うんですよね。挙式前の忙しい貴重な1日をまるまる潰してしまうという時間的な問題と、写真屋さんにもよりますが、前撮り撮影費で10~20万、それに衣装レンタル代も別に発生しますし、ブライダルメークさんにも来てもらって、本番さながらのメークを施す「お仕立て料」も当然発生します。
結婚風景の写真というのは、当然ですが本番でも同じように残せるし、ただでさえ本番には今まで見たことない桁のお金が発生するというのに、ここにきてまたもや追加料金・・・・やるべきか、やらざるべきか、それが問題だ!みたいな。
まず、前撮りというもの自体ピンと来ないという人も多いと思いますので、ここでは前撮りを行うことのメリット・デメリットという話を中心にして書いていきますね。
前撮りを行うメリット・デメリット
前撮りを行う最大のメリットとしてはまず「圧倒的に綺麗な写真が残せる」ことです。プロのカメラマンさんが、美しく見えるポージング、服のしわ、髪の乱れなども全て時間をかけて細かくチェックしてくださる為、「ゼ●シィ」やなんやらの結婚情報誌に掲載されているようないかにも結婚式的な写真を残すことができます。
結婚式当日写真を撮るとなると、二人は早めに会場入りをし、まずは初回着るウエディングドレスなどで、親族が集まる前に写真撮影。その後披露宴にてお色直しをする際、カラードレスや和装に着替えて、またも巻きで写真撮影をしてから会場へ戻り、・・・などと、とても忙しくなってしまいます。
もしも仮に、結婚式の進行自体が大幅に遅れている場合、撮影時間がカットされ残したかった写真が残せなくなるという最悪な状況になることも考えられます(想像以上に本番は忙しいです。そしてあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。)
時間的な制約がある為、写真撮りの際の表情や姿勢にも気を使えなかったり、カメラマンさんが想定しているポージングが取れなかったり、お酒を飲んでいたりすると顔が赤らんでいたり、汗をかいていたりと、振り返れば自分好みの写真が残らなくて後悔することがよくあります(実体験済み)
うちの旦那君は一口でもアルコールを飲んだら耳まで赤くなる人ですので、前撮りの時と本番の時では表情(というか顔色)が全く違いました。当然、それは写真にもバッチリ残ってしまいました。
前撮りをすでに行っている事で、まず本番にかかる時間を圧倒的に短縮することができます。招待客を大幅な時間待たせることもなく、気持ちにも余裕が生まれます。また、前撮りで撮った風景と別の切り口で撮影をすることもできますしね。
前撮り当日の話に戻りましょう。このようなスケジュールでぎっしりの忙しい結婚式当日では当然ですがロケーション撮影などはできません。
ロケーション撮影は面白いですよ。非現実的な世界に浸れるといいますか、雑誌のモデルさんになった気分で撮影ができます。カメラマンさんも「撮られ方のコツ」といいますか、綺麗に写るポイントなどプチ情報を教えてくださったりしますし。
ロケーション場所は指定されている場合もありますが、自分たちが撮りたい場所での希望を出せる所もあります。二人の思い出の場所なんかで撮影しても、いい記念になって素敵なんじゃないでしょうか。
また、新婦としては「ウエディングドレス(婚礼衣装)を2回着れる!」というのが地味に嬉しかったりします。
本来であれば、ばっちりヘアメイクを施し、婚礼衣装を身にまとうなんて本番でしか味わえない快感(?)なんですよ。でも、あまりの本番のバタバタに翻弄され、気がついたらもうお色直し、もう披露宴終了って感じでそういった花嫁気分に充分浸れる時間的余裕が無かったりします。
本番よりも前撮りのほうが衣装を着ている時間帯だけで言えばぶっちゃけ長かったりもしますし、なにより、本番の進行や招待客の世話などを考えなければならないといった余計な煩わしさがありません。
前撮りの際に友人やご両親が見学にきてくれる場合もありますよね。当然ながら写真も取り放題だし、カメラマンさんが気を利かせてくれて一緒に記念写真を撮ってくださるケースも多いです。
見学者にとってもとっても良い経験や記念になりますよ。特にご両親などはドレスアップした自分の子供の姿を見るのはおそらく初見になるわけですから、とっても感動されると思います。
また、本番さながらの前撮りを行うことにより、本番のリハーサルを兼ねて行うことができます。ドレスアップして歩いてみて、初めてその衣装の重たさや動きにくさを実感する方も多いのではないでしょうか。ウエディングドレスなどの衣装の場合は意外と普通の歩き方はできません。(裾を踏み転びそうになります。)
メイクやヘアアレンジなども本番さながらになりますので、気に入らなければ本番では調整することもできますので、最悪本番で失敗をすることはありません。
また、「結婚式では着ないけれども、写真だけは取りたい衣装がある」という方は、前撮りで残しておくこともできます。あたくしは人前結婚式だった為、本番は着なかった白無垢を前撮りで使用しました。和装を希望していた母は白無垢姿をみて感動していました。
しかも、前撮りで撮影した写真はデータだけ先に頂き、本番は大きく引き伸ばしてウエルカムボードに使用してみたり、飾って招待客に見ていただくこともできるし、自作プロフィールDVDを用意される方はその資料にもなります。
こういったように、結婚記念として写真を残す事以上に、前撮りを行うことのメリットは充分にあります。
ただし、前述したように、前撮りをするには、撮影料の他に、衣装レンタル代やヘアメイク代などがかかります。例えばロケーション撮影をするにも許可が必要であったり、使用料として施設に別料金を支払わなければならない場合もあるし、車で移動した際に発生するガソリン代や駐車場代なども別に請求されることもあります。
実際に発生する金額と比較しながら検討されると良いでしょう。当然、実際前撮りを行う場合は事前に見積を出していただくことになりますので、なんとか割引できる方法を相談されても良いと思います。
ちなみにあたくし達としては前撮りを行ったことは本当に大正解でした。お金はかかりましたが上記したメリットを全て満たすことができ、それはお金では替えられない思い出と感動があったからです。
また、前撮りを行ったことでカメラマンさんとの信頼関係も深まり、より信用できるようになったので本番の楽しみがまた一つ増えたということもあります。
あたくし達にとってはとても満足だったので本当に前撮りをしてよかったと思えたのですが、各カップルにとって捉え方は色々だと思います。メリット・デメリットを天秤にかけた上で、お互いよく相談して決められてください。
話が少し変わりますが、カメラマンさんも式場提携している店、提携外の店とあります。いずれここの違いについてもお話したいと思います。
⇒結婚式の写真屋さんの選び方(式場提携内と式場提携外はどっちが得?)
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