結婚式の写真屋さんの選び方(式場提携内と式場提携外はどっちが得?)
結婚式・披露宴で、ぜひ思い出として残しておきたい「結婚写真」
結婚写真とは、主に挙式・披露宴の進行に合わせて1日中密着し写真を撮り続けてもらうことです。新郎新婦はもちろん、ゲストやスタッフさん、その時その時の一瞬の感動を漏らさず1枚の写真の中に収め、また式場に置いてある装飾やら周りの風景などの、事細かな写真を見れば、時が経っても、その時の情景が蘇ってきます。
当然、招待客もそれぞれがカメラを持ち寄り、結婚式当日はまばゆいほどのフラッシュに囲まれる事になるのでしょうが、不思議なことになぜか撮られる数ほど「良い写真」に巡り合えないものです。やはり自称カメラ好きの素人と熟練の技を持っているプロのカメラマンでは写真の質そのものはもちろん、残る画も全く違います。
一度しかないその感動の瞬間を、なるべく高品質、高画質で残したいが為、お金をかけてプロのカメラマンさんに撮影を依頼するカップルは多いというかあたくしが把握している内ではほとんどがそうです。
他の業者さんでも言えることですが、結婚式場には大抵のところでその式場提携をしている写真屋さんが1つ、もしくは2つ以上あります。
写真屋さんを選ぶときに皆さん不思議に思ったりしませんか?
大抵の業者さんがいくつかの料金プランを設定しています。たとえば撮影枚数によって(400枚、500枚など)プラン分けしてあったり、シーン毎の撮影時間により分けられていたり(挙式のみ、挙式+披露宴など)、実際に作る作品により料金設定を変えていたり(写真データのみ、データ+飾り写真、データ+アルバム●ページなど)、大抵どこも同じような料金プランの組み立て方をしているにもかかわらず、お店によってはピンキリがあるというか同じ内容にもかかわらず、全然料金が違ったりすると思いませんか?
以前も式場提携している業者さんの話を何度かさせていただきましたが、なんとなくですがやはり式場提携している業者さんの撮影料金はなぜか数割増しで高いイメージがありますし、実際そうだと思います。
式場提携割引が付いているにもかかわらず、結果的には外部委託した業者さんの方が割安だったりします。
同じ内容ならばなるべく安いほうがいいやん、って思うのが普通ですよね?雑誌やインターネットやらで外部委託した業者さんにお願いしようかと思われる方も多いはず。
じゃあ、実際は式場提携内と式場定形外の業者さんではどちらでお願いしたほうが得か?という内容で記事を書きたいと思います。
今回の話は「お金」だけの問題ではありません。あくまでもあたくしの個人的な意見です。なるべく客観的に書いていこうと思いますが、それが本当にお得かどうかというのは個人の価値観で全然違いますので、とりあえず参考程度にしておいてください。。
式場提携している写真屋さんには、提携外の写真屋さんと比べると値段が高い割にはそれなりのメリットもあります。
まず「その式場での当日の流れを熟知しているのでスムーズ、ベストショットを逃さない」事が何よりの利点です。
式場提携しているということは、その式場での撮影は過去に何度も経験があるということですので、カメラマンさんは大体の挙式披露宴での流れを把握しています。そうなると、大体こういう写真が撮れるなという予測も付きやすく、ベストショットを狙い撃ちすることができます。
その式場での撮影が初めてであったり、経験の少ない外部業者のカメラマンさんであったりすると、撮影隊が入るのは結婚式当日になりますので、まず建物の構造からの把握ができていない事や、次の進行がわからない・わかりにくいということで、残したかったシーンを撮り逃してしまうことがあります。ムダな動きも多くなり、撮影時間が押す場合もあり、全体の進行を妨げる恐れもあります。
また、提携業者さんであれば、会場スタッフさんとの連携もすでに取れている場合が多いので、スタッフさんの進行を妨げるような事にはなりません。連携が取れていない場合は、式場スタッフさんの導線に立ったりして困る場合があります。
外部業者だと一部に撮影制限がある可能性があります。特にキリスト教式の教会などは多いのですが、式場側の言葉をお借りすると「牧師が式場の流れを把握していない業者がチャペルに入る事を嫌がる」ともっともらしい理由を付けて式場提携外の業者さんをチャペル内に入れさせないという場合があります。
たとえチャペル内に入ることができたとしても、提携業者さんのみしか入ることができないスペースがあったり、チャペルの祭壇の上は撮影不可だったり、バージンロードは立ち入り禁止だったりといろいろな制限を強いられ、またもベストショットを残しにくかったりします。
そういう理由付けで断られるとちょっとだけイラっとしますよね。普通に招待された客はどこをパシャパシャ撮ってても文句言わないくせに。。
・・・ただ、会場側との連携がとれているかどうかというのは、やはり出来上がりの作品に差が出てしまうかもしれません。外注先でもその会場での仕事の経験が多いところなら、まだマシといいますか、初めて式場入りするところや経験の少ないところよりも要領を心得ているはずだと思います。なので、提携外業者さんへの依頼を検討するなら、その式場での仕事経験が豊富かどうかを、問い合わせの段階で尋ねた上で、提携外業者さんを選ぶというのもひとつの手ではあります。
あとは、他の業種でも言えることですが、提携外業者さんにお願いすることにより式場側が「持ち込み料」を別途要求してくる場合も多いです。位置づけとしては「手間賃」ということでしょう。式場スタッフさんはその式場の仕組みをほとんど把握していない業者さんにその式場のルールや、当日の進行など、すべて1から説明しなければならないわけですからね。またその発生する持ち込み料は式場によっては金額が全然違ったりしますし、逆に持ち込み料なしというところもあります。
ただ・・・最終的にはそのカメラマンさんの撮影センスが自分たちにとって好きか嫌いかという所が大事なところでしょう。
カメラマンさんのセンスによっては同じ情景でもその写真の残り方は全然違ったりします。それは提携しているとか提携外とか経験の差とかそういう問題ではなく、カメラマンさんそれぞれにポリシーみたいなものなのかもしれません。
カメラマンさんによっては撮影シーンの得手不得手といいますか、美徳といいますか、何を大事にしながら撮影をするのかという、そういう作品に求める美しさが違うと思うんですよ。それを客側の新郎新婦が共感できるかどうか、というのが大きなポイントになるんでしょう。
カメラマンさんによっては初めての場所は前日に下見をしたり、ぶっつけ本番でいったり、イメージだけで撮影をしたり、綿密に計画を立てる方だっていると思います。何が良いか悪いかということではなくて、そういったカメラマンさんが自分のスタイルで撮影し、結果的に残る作品が新郎新婦が望んでいるものかということです。
提携内、提携外関係なく言えることですが、とにかく、写真屋さんを選ぶ際にはその写真屋さんの作品をしっかりと、なるべく多く見て、「どういった写真を撮るカメラマンさんか」という事を知るということが大事になってきます。おそらく、カメラマンさんの過去の作品のサンプルをたくさん見せてもらえるシーンはありますので、その中で「こういった写真を残してほしい」とか「こういうアングルが良い」とか「この写真が好き」とか、サンプルを見せてもらったときの心情や感想をしっかり持っておくことが大事です。
いろんな写真を見てる中で、「このカメラマンさんの写真いいなぁ」と思うところがあると思います。おそらく、それがカメラマンさんとの相性になるんでしょうね。好きな写真を撮ってくれるという安心感を持てると頼りになりますし、なによりそこに信頼関係が生まれます。
カメラマンさんの腕も確かに大事ですが、モデル(新郎新婦)の撮られ方といいますか、心構えも同じくらい大事だと思うんですよね。そういった信用から生まれる繋がりというのはお金では換えられないものです。
ブライダル関係の撮影隊の方々は写真だけでなくビデオ撮影(DVD)や、スライドショーの作成なども手がけている場合が多いです。とにかく、なるべく多くの作品を見て、信用のできると感じた業者さんを自らの意思で選んでくださいね。
結局どっちが得?という話ではなくなってしまいましたね・・・写真屋さんの話についてはいずれ自分たちの実体験をレポしていきたいと思います。
コメント
はじめまして!来年3月に挙式を控えております。
偶然こちらのブログを見つけ、いろいろと読ませていただきました!
みなすごく参考になりました。
特にこちらのお話の中の、写真家を選ぶときは過去にその人が撮影した写真を参考にすると良いというご指摘が、自分では全く意識していなかったことだったのでとても参考になりました。
ありがとうございました!
わかぴょんさん
コメントありがとうございます!そしてご婚約おめでとうございます!3月であればまだまだ先の話のように感じるかもですが、時間が経つのはすごく早いので、楽しんで準備をすすめてくださいね!
文章も長いし読みにくいブログだと思いますが、少しでも参考になれば幸いです!何かお力になれることがあれば、何でもお尋ねください。