ブーケ・ブートニアの儀式(挙式での感動演出について)
ブーケ・ブートニアの儀式って御存知ですか?
ブーケというのは、新婦が持つ花束のことであり、ブートニアというのは新郎の胸に飾られた小さな花のことです。これも、昔からある言い伝えといいますか、深い由来が諸説あります。
ブーケ・ブートニアの儀式というのは、ブーケセレモニーとも呼ばれ、今はキリスト教式で行われるチャペル挙式などで演出として行われている事もよく聞きます。新郎が参列者から花を集めブーケにして新婦にプロポーズしながら渡す→OKならその花束から一輪の花を新婦が抜き差して、ブーケトニアとして新郎のポケットにさすという儀式の事です。
『花嫁に恋焦がれた青年が、彼女との結婚の許しを請うため、村中の人から花を貰い、プロポーズをした』という、ヨーロッパの古い言い伝えに由来します。とってもロマンチックな演出ですね。
ブーケブートニアの言い伝えでは、男性が集めた花は、12本のバラと言われています。12本のバラ・・・つまり1ダースの花束のことです。「ダーズンローズ」とも言われます。
12本のバラは、それぞれが意味を持っており、その意味は下記の通りです。
「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」
『これらを全てまとめてあなたに誓います』という想いで男性はダーズンローズを渡すのです。この12本のバラからなる花束から抜き取り、男性の襟元に挿す一輪のバラは、プロポーズを受ける女性が、最も大切にしたい意味を持っているバラだと言われています。
ちなみに、・・・12月12日はダーズンローズの日と言われています。バラの品種の中にはダーズンローズという名前のものがあるようです。
儀式の具体的な方法については次の通りです。
(1) 挙式が始まる前に、通路側(バージンロード側)に参列しているゲスト12人にそれぞれ1本ずつバラの花を預けておきます(スタッフさんにお任せする方法が多いようです)
(2) まず新郎が先に入場して、参列者から1本ずつバラを受け取り集めながらバージンロードの先端まで歩きます。12本全て受け取った後、花束にして新婦を待ちます(ちなみにこの時点で、スタッフさんに花束のリボンをかけてもらうことが多いようです・・・この際ブートニア用の小さな飾り花をこっそり花束に忍ばせていただきます)
(3) 新婦は新婦父と入場します。 空いている左手はドレスに添えるかドレスを少し持ち上げて歩く様にして、左手にも役割を付けてあげれば違和感はないと思います。
(4) 祭壇前で新郎と新婦父が握手を交わした後、新婦父は新婦のエスコートを新郎に託します。そして祭壇前で、12本のバラで形成されたブーケを新婦へプレゼント。新婦はそれを受け取った後、忍び込ませてあったブートニアを新郎の胸ポケットに挿します。司会者が、「だだいま、ブートニアが新婦から新郎に送られました」といい、司会者の合図でゲストが拍手の嵐です。
(5)新郎がブーケを受け取った事を合図に2人が向き合い、挙式の始まりです。人前式の場合は列席者の方へ新郎新婦は振り返ります。
フラワーガール・フラワーボーイに協力してもらうブーケブートニアの儀式の進行もあります。本来フラワーガール・フラワーボーイというのは、新婦が入場する際に、バージンロードに花を撒きながら新婦を先導するのが本来の役割です。
挙式に小さな子供が協力するという風景はなんとも可愛らしく、和やかな雰囲気を作ることができますし、純血なイメージである挙式には子供の存在というのはぴったりです。甥っ子姪っ子が多い新郎新婦さんや、協力してくれるお子さんが多い方は是非参考にされてください。
<新郎が入場した後に入場>
(1)新郎が入場し終わった後に、フラワーガール入場
(2)バージンロード両脇の列席者から花を集めながら、新郎の元へ歩く
(3)新郎の元にたどり着いたら、集めた花を渡して席に着く
<新郎と一緒に入場>
(1)新郎と一緒にフラワーガール入場
(2)新郎と並んで歩き、バージンロード両脇の列席者から花を集める
(3)バージンロードを歩き終えたら、集めた花を新郎に渡して席に着く
このブーケ・ブートニアの儀式は最近になって浸透してきた演出ではあるのですが、一応前持って、新郎の入場前に司会者が列席者に説明してもらった方がいいと思います。
スタッフさんにお任せできれば良いのですが、新郎が極度の緊張の中、12本のバラを一つにまとめて花束にするというのは結構手間でまごついてしまいます。事前にこういう儀式があるんだよという説明をしていただくことで、こういう新郎の失態についても、列席者に何をモタモタやってるのかしらと思わせないようにする為です。
映画のワンシーンのような本当の、永遠の出会いをしたカップルが、忘れられない感激の結婚式を演出することができます。列席者にも協力していただける、というのが尚良いですよね。最近流行の「参加型演出」の代表的な一つとも言えるでしょう。。
最近のコメント