結婚式の祝辞は誰に頼む?(結婚式のスピーチを親族にお願いするのは非常識か)
今回お話したいのは、結婚式というか披露宴の序盤などに行われる来賓祝辞についてです。
「来賓祝辞」というのは、招待客を代表した一人ないし新郎新婦それぞれからお祝いの言葉を頂くというもので、だいたいは主賓といわれる方にお願いするのが普通です。
勤務先の上司や恩師など社会的に地位のある方にお願いする事が多いです。
若い頃は長いしつまんないしよくわからないし学校でいう「校長先生のお話」っぽいポジションで、主賓挨拶なんていらないしとか思っていたのですが自分たちへの祝辞と思うと超ありがたい。
祝辞ってつまりお祝いの言葉ですもんね、結婚した今となると権威のある方、今までお世話になった大事な方に自分たちの結婚を認めてもらえたみたいで逆にありがたく思えます。少しは成長したんだな、というかバチ当たりだな、長いとか言っちゃって。
来賓祝辞の挨拶を誰にお願いしようかと考えた時のエピソードがあります。
というのも、あたくしたちの結婚式は親族を中心とした招待客であり、仕事場からは誰も招待しなかったんですよね(前回お話したように、同僚の結婚式とかぶってしまった為です)少数の友人を加えた小規模の結婚式だったので、主賓といわれる人がいませんでした。
とはいえ、招待客からの挨拶が無いというのはなんとなく締まりが無いような気がしたので、いつもお世話になっているあたくしのおじいちゃん(父方)へ挨拶をお願いしちゃおう、人の前で説教するのが好きなおじいちゃんだし、きっと喜んで引き受けてくれるはず、と思いながらお願いしに行ったんです。
正直、主賓挨拶ということ自体、よくわかっていませんでした。単純に親族中心の結婚式だし、一番年長者であるおじいちゃんにお願いするのが妥当だろうという程度だったんです。
プランナーさんにも相談したのですが、親族だけの披露宴の場合こういうパターンもありますと聞いていたからです。
しかし、丁重に断られてしまいました。
こう言われたんです。
『もしもおじいちゃんがマイクもってお話するんだったら、あんたたちに「オメデトウ」って言うんじゃなくて、招待客に向かって「アリガトウ」と言いたい』
つまり、「自分の孫が結婚してオメデトウと言われる側なんだから、その自分がオメデトウと言うのは変だ」ということなんでしょう。
初めてこれを聞いた時は「融通がきかないな」とか思っていたのですが、よく考えたらおじいちゃんホント正しい。
これを聞いて「あぁ、結婚するっていうのは自分一人のことじゃないんだな」と思えたものです。
まぁどうしてもおじいちゃんからの言葉を望むのであれば「来賓」というポジションじゃマズイので、違う形でお願いしてもよかったのかもしれませんが、結婚式の序盤からもうすぐ終わるみたいな挨拶されても何だか変だと思うし。
旦那氏とも色々相談したのですが、結局「主賓挨拶無し」という事でまとまりました。
旦那氏の親戚のおじさんに乾杯挨拶という形でまとめてお願いするという形に至ったのですが、結果的にはこれで良かったと思います。
親族中心の結婚式という形も最近は多く、職場の人間を呼ばないという人も増えています。
例えば転職したてとか、近々会社を辞める予定があるとか、色んな理由で「主賓がいない結婚式」というのも多いようです。「今後縁が無くなるかもしれないのに、のうのうとお祝いだけ貰うわけにはいかない」ということなのかも
一昔前からすれば、主賓がいないというのは非常識なようにも聞こえますが、これも時代といってしまえばそういうコトなのかも。
仲人がいない結婚式が主流になってきているということと一緒なのかもしれませんね。
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