結納の相談について(女性側の本音と建前を理解する)


関西式結納品

前回ですね、結納のスケジュールという記事を書いたのですが、その付け加えとして書いていきます。

結納は、全国各地でさまざまな地域性がありまして、結納品の種類や大きさ、豪華さなど千差万別です。それ故、基本的には男性側が主導権を持って進めて行くもの、という理解で良いと思います(娘婿に入る場合は逆です。)

しかし、前回「結納の方針」について相談をしたほうが良い」と書きましたが、本来、これは正しいことではありません。

結納の方針というのは具体的に言えば「結納式の場所、規模の大きさ」「仲人をたてるか否か」「結納飾り」「結納品」などになるのですが、公に「結納品はどういったものがいいですか?」とか「結納金はいくら包みましょうか?」と聞くわけにはいきませんよね。女性側は頂く側なので、そのように聞かれた所で困ってしまうと思います。

逆に言えば、女性側がそう聞かれた所で「じゃあ結納金は100万円で」とか言えませんしね。頂く側として、欲しい分だけ請求するみたいで気が引けると思いますし。

相手が答えられないような相談はするべきではなく、そこはやはり男性主体で決めていき、その方針に女性側が乗るというのがセオリーなのかなと思います。

しかし これは表向きの話。

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あたくしは個人的には、こういった具体的な結納式や結納品、結納金などの相談もお互いにしたほうが良いと思うのには理由があります

例えば結納品。結納飾りは土地柄で違うとはいえ、女性側の実家の家が和室も床の間も無い小さなマンションだったとして、それを知らずにいざ、結納式当日、大きな大量の結納飾りを男性側が持ってきたとすれば・・・どこにどのように飾りましょうか。

男性側は良かれと思って、省略した結納式の一工程が、女性側の家では常識的で必要不可欠な内容であった場合の違和感はどこで消化すればいいでしょうか。

女性側から「簡単にしてください」と依頼が来た場合・・・それを本気と取るか建前と取るかも微妙な所です。

簡単って難しいですよね。「簡単」という言葉の価値基準がそれぞれ違いますし、女性側が「本当はこうして欲しいんだけど」思っても、それをストレートに言える人といえない人がありますし、男性側としても変に勘ぐってしまい結局はお互い不消化な思いで当日を迎える・・・という、何となく気持ちが良くない感じがします。

ようするに、お互いが何となく理解し、何となく納得出来る程度の打ち合わせがあれば良いんだと思います。事前にこういう結納になる、ということがお互いに少しでも分かっていれば、式当日の流れを何となく把握することができますので、力のいれ具合や抜き具合が分かりやすくなり、ストレスになりません。

結納式の内容や、その結納品の準備に対しても、相手の地域で常識的に行われていること、やっておくべきことがあるかどうかを事前に知り、可能な限り取り入れる事ができれば相手側も満足できる結納式になると思いますしね。

「結納は親の仕事だ」と昔、誰かが言ってましたが、そうとはいえ、こういった具体的な結納の話を全くの他人である親御さん同士で表立って話しあうという事は、難しいと思います。やはりそこを新郎新婦が調整役として間に入り、家庭の話を情報提供し合えれば良いですよね。「ウチではこういうのが常識らしい」「ウチはこういう風に考えてるみたい」みたいな。

男性側主体として進めていく、というのは確かに正しいのですが、決して一方的に進めていくわけではなく、相手の立場や地域性も十分考慮に入れ、また常に相手への気配りを忘れないことが大切なんだと思います。

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